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GI-Metabolism Forum

第2回GI-Metabolism Forum 演題5 胆汁酸によるCDX2蛋白分解の亢進とmiR-221/222の関与―バレット腺癌の新規発癌機序として―

松崎潤太郎

THE GI FOREFRONT Vol.7 No.2, 91-92, 2012

「CDX2蛋白分画がパレット食道の癌化に関与」腸上皮化生を誘導する転写因子CDX2はバレット食道で高発現しているが, high grade dysplasia, 腺癌へと進展する過程でCDX2蛋白量が減少することが報告されている. 一方, バレット食道発生には胆汁酸曝露が関与していることが知られている. そこでわれわれは, 胆汁酸がCDX2の蛋白分解を亢進させるという仮説の下に実験を行った. CDX2蛋白はCDK2によるリン酸化を受けると, ユビキチン-プロテアソーム系によって分解される. 腫瘍抑制因子であるp27Kip1はCDK2を抑制することから, p27Kip1存在下ではCDX2は転写因子として機能するが, p27Kip1が低下しているとCDX2分解が進むことが予想される. また胆汁酸受容体FXRおよびp27Kip1の翻訳を抑制するmiR-221/222がCDX2分解に関与するかどうかも検討した. ヒト食道扁平上皮細胞株HET1AにCDX2発現ベクターを導入したHET1A+Cdx2では, 細胞増殖が有意に抑制され, p27Kip1およびFXRの発現は有意に亢進した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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