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特集 肝炎・肝癌との比較で胃炎・胃癌対策を考える―第16回JAPANGAST Study Groupハイライト―

Workshop「肝炎・肝癌との比較で胃炎・胃癌対策を考える」 総合討論

前田菊地工藤水野下山春間上村

THE GI FOREFRONT Vol.7 No.2, 44-46, 2012

「H. pylori感染の現状」前田 横浜市立大学 胃癌対策については, 肝癌と同じように除菌の重要性を啓蒙するしかないと考えています. 早期癌の90%以上は治癒するということを国民に知らせることが重要なのではないでしょうか. また, 50歳以下のH. pylori感染者を全員除菌することに賛成です. 私は昭和39年の東京オリンピック以降に生まれたひとはほとんど感染していないと考えています. 上下水道が整った時期ですし, 患者さんにもそう言っています. それ以降は感染率が低いので, 45歳を区切りにしてもいいのかもしれません. 菊地 愛知医科大学 われわれは兵庫県篠山市で兵庫医科大学と杏林大学の先生方と共同研究をしており, 0~8歳の700人弱を対象に便で感染の有無を調べたところ, 陽性率は平均2%, 1~3歳までは感染者ゼロという結果を得ています. このように若年者では感染率は減少傾向にあり, 自然減がかなりあることがわかりました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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