【特集 Young at HEART ~若々しい心臓であり続けるために~】
特集にあたって
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.17 No.3 5,
2021
著者名
赤澤 宏
/
岸 拓弥
記事体裁
特集
/
抄録
疾患領域
循環器
/
アンチエイジング
診療科目
循環器内科
媒体
アンチ・エイジング医学
William Harvey(1578-1657年)は血液循環を実験的に立証し,現在の循環器病学の基本的概念の確立に歴史的な貢献をした。Harveyは『心臓の動きについて(De Motu Cordis)』のなかで,「心臓は“生命の源泉”であり,身体のすべてを支配する,小宇宙における“太陽”である」と書き記している。泉が涸れ,太陽が傾けば,身体は衰えて,生命はやがて終焉の時を迎えることとなる。心臓にも老化,つまり加齢に伴う不可逆的な退行性変化が生じる。心不全や弁膜症,心房細動などの心疾患は高齢者で多く発症し,高齢化が進むわが国において心疾患の克服が健康寿命延伸のための重要な課題となっている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。