近年,血管の研究が進歩しており,血管新生や幹細胞の維持に重要なアンジオポエチン(Angiopoietin)に類似する構造的特徴を有する分泌タンパク質アンジオポエチン様因子2(ANGPTL2)が,動脈硬化症,肥満,メタボリックシンドローム,糖尿病などの循環代謝疾患,睡眠障害,アルツハイマー病などの神経変性疾患などを基本病態として微小循環不全に関与していることを最近の知見をもとに紹介する。
「KEY WORDS」血管の種類,血管の炎症,ANG-1・Tie2シグナル,ANGPTL2,植物エキス:ヒハツ