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特別企画 特集 緊急“新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策”

COVID-19と心血管疾患

藤木伸也南野徹

アンチ・エイジング医学 Vol.16 No.3, 97-102, 2020

2019年,中国の武漢で出現した新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」と,それにより引き起こされる感染症「COVID-19」は世界中で猛威をふるい続けている。2020年3月11日,世界保健機関(WHO)によりパンデミックが宣言される以前から,あらゆる分野の医療従事者や研究者がそれぞれの立場でこの疾患と戦っている。結果として連日多くの論文が報告されており,2020年5月12日現在,PubMedで「COVID19」と検索すると実に10,000を超える文献がヒットする。そのなかで少しずつ明らかになってきたCOVID-19と心疾患の関わりについて,初期の限定的な報告のまとめにはなるが,これまでに人類が経験したコロナウイルス(SARS-CoV,MERS-CoV)についての知識を交えて記載したい。
「KEY WORDS」心筋障害,心血管疾患,高血圧,糖尿病

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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