概日時計は,視床下部に存在する視交叉上核(SCN)が中枢時計として機能することで,行動,摂食,神経活動,ホルモン分泌,体温,代謝などさまざまな生理機能に日内リズムをもたらす。本稿では,中枢時計やその制御機構における老化,さらに神経変性疾患における概日時計の変化を解説するとともに,時間栄養学的な研究成果について最新の知見を紹介する。
「KEY WORDS」概日時計,神経変性疾患,老化,ドーパミン,記憶