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エイジングサイエンス

血圧コントロールの良好な高齢の高血圧症患者における血圧変動と認知機能の関係

岩井景子福井道明

アンチ・エイジング医学 Vol.15 No.4, 86-87, 2019

高血圧症は,慢性腎不全,心血管疾患,および認知機能障害の主要な危険因子である。また,24時間自由行動下血圧測定(ambulatory blood pressure monitoring:ABPM)は,外来血圧に比べ,心血管イベントの優れた予測因子であることが報告されている。ABPMからは平均血圧および血圧変動に関する情報が得られる。血圧変動は,平均血圧とは独立して,生命予後,心血管イベント,脳卒中,および認知機能障害を予測することが示されている。
standardized Mini Mental Test(sMMT)は,最も一般的かつ簡便な認知機能評価法である。血圧変動と認知機能との関連について多数の報告があるが,血圧コントロール良好な高血圧症患者を対象とした研究は少ない。
以上より,著者らは,血圧コントロール良好な高血圧症患者において,血圧変動と認知機能との関連を検討することとした。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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