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総説

人生100年時代を見据えた糖尿病治療戦略

千丸貴史福井道明

アンチ・エイジング医学 Vol.15 No.4, 70-75, 2019

2017年の日本人平均寿命は女性87.26歳,男性81.09歳と世界でもトップクラスであり,今後さらに延伸することが予測されている。平均寿命の延長に伴い,日常生活に制限のない期間である「健康寿命」への関心が高まっており,平均寿命と健康寿命との差を短縮することが大きな課題となっている。健康寿命を縮める要因としては,不健康な食生活,高血圧,喫煙,肥満,そして糖尿病があげられる1)。これらの要因は,要介護状態となる主因である心血管疾患,認知症,骨折による運動器障害などの発症率を高める。したがって,糖尿病をはじめとした生活習慣病への取り組みは,人生100年時代における重要課題である。
「KEY WORDS」健康寿命,ADL,低血糖,QOL,個別性

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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