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特集 老化と炎症

百寿者プロジェクトで得られた老化と炎症の関連

新井康通広瀬信義

アンチ・エイジング医学 Vol.15 No.3, 30-36, 2019

100歳以上の高齢者(以下,百寿者)の多くは90歳代まで日常生活機能(activities of daily living:ADL)の自立を維持しており,健康長寿のモデルと考えられる。我々は,2000~2002年にかけて東京都健康長寿医療センターと共同で東京都在住の百寿者304名の訪問調査を行った(Tokyo Centenarian Study:TCS)。その結果,100歳時点でもADLが自立している方は全体の2割程度であり,自立していた2割の百寿者は105歳以上の超百寿者,さらには110歳以上のスーパーセンチナリアンになる確率が高いことがわかった。そこで,2002年から全国超百寿者研究(Japan Semisupercentenarian Study:JSS)を進め,(狭義の)百寿者(100~104歳),超百寿者(105~109歳),スーパーセンチナリアン(110歳以上)の3つの長寿コホートを確立し,その医学生物学的特徴を比較することにより健康寿命の規定因子の解明を目指している。本稿では,これまでの国内外の百寿者,超百寿者研究から明らかになってきた健康長寿と炎症の関連について概説する。
「KEY WORDS」百寿者,スーパーセンチナリアン,慢性炎症,フレイル,心血管老化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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