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総説

エビデンスに基づく腎機能進展を抑制するための治療

比良野圭太佐藤有紀柳田素子

アンチ・エイジング医学 Vol.15 No.1, 62-70, 2019

糖尿病や高血圧といった生活習慣病の増加と高齢化を背景に慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)は増加の一途を辿っており,その対策が急務となっている。わが国における透析導入患者の原疾患第1位は糖尿病性腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)である。DKDは,近年,KDOQIにより新たに提唱された糖尿病に関連する腎病変の包括的な疾患概念であり,糖尿病関連CKDの考え方が世界的に見直されている。治療薬に関しても,血糖降下作用と降圧作用を有するSGLT2阻害薬のCKD症例に対する知見が徐々に蓄積されてきている。また,安全性の課題は残されているものの,これまで治療法のなかった進行したDKDに対して,酸化ストレスに対する防御応答を制御する転写因子であるNrf2を活性化させるbardoxolone methylの進行抑制効果も報告されており,注目を集めている。本稿では,CKDのなかでも,特に重要度の高いDKDを中心に最新の薬剤に関する知見を概説する。
「KEY WORDS」CKD,DKD,SGLT2阻害薬,GLP-1受容体作動薬,bardoxorone methyl

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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