巻頭言
Edward Boyden
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.15 No.1 4-10,
2019
著者名
坪田 一男
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
神経疾患
/
脳血管障害
/
アンチエイジング
診療科目
神経内科
媒体
アンチ・エイジング医学
加齢疾患にはがんや心筋梗塞などさまざまな疾患があるが,やはりアルツハイマー病や脳梗塞のような“脳”関連が大きい。今回紹介するBoyden先生が開発した脳への刺激方法は,特定の場所に特定の周波数を与えることができる画期的なものだ。昨年6月号(第14巻第3号)の巻頭インタビューで,同じくMITのLi-Huei Tsai先生を紹介したのを覚えているだろうか。脳にガンマ波という40Hzの脳波を作り出すとグリア細胞が活性化し,βアミロイドの蓄積が少なくなることを報告している。もし,この2つの技術を組み合わせて,特定の脳の部位のアミロイドの蓄積を減らすことができたら,こんなにすごいことはない。全くの無侵襲であるのですでに臨床応用まで行われており,認知症問題解決の一つの可能性として期待されている。Boyden先生のインタビューをお聞きください。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。