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特集 臨床医のアンチエイジング医療最前線

アンチエイジング医療を始めて15年~これからのアンチエイジング医療は~

田中孝

アンチ・エイジング医学 Vol.14 No.6, 20-25, 2018

田中消化器科クリニックは静岡市内の住宅街に位置し,年間約7,000件の内視鏡検査を行っている消化器疾患専門保険診療クリニックである。現在では消化器疾患のみならず,認知症を含む生活習慣病患者さんも多く診察している。このように当院は本来,消化器系早期がんを発見することを使命としてきたが,その延長はがん予防であり,がん予防を積極的に展開すると本質的にアンチエイジング医療に到達する。患者さんのニーズはがん予防であり,成人病予防であり,さらに最近では認知症予防が重要になってきた。これら生活・栄養・運動療法の基本は共通であり,アンチエイジング医療そのものである。患者さんに日々の生活のなかで「こうすれば病気の予防になります」と訴えてもなかなか聞く耳をもたれないが,「こうするとアンチエイジングになりますよ」と説明すると,「よしやるぞ」と意気込みが入る。このようにアンチエイジングという言葉の響きそのものに“カリスマ性”があり,アンチエイジング医療を進めることがすべての疾病予防につながっていくと確信している。図1に,当院でアンチエイジングドックや点滴療法を実施しているホリスティックフロアを紹介する。
「KEY WORDS」臨床医,アンチエイジング医療,先制医療,個別化栄養療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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