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特集 食品の糖化,生体の糖化,抗糖化

クエン酸,ポリフェノールによるAGEs生成抑制作用

永井竜児藤原章雄

アンチ・エイジング医学 Vol.14 No.5, 63-71, 2018

不適切な生活習慣によってメタボリックシンドロームが発症するが,本疾患によって終末糖化産物であるAdvanced Glycation End-products(AGEs)の生成が亢進する。これまで,生体AGEsは主にグルコースなどの還元糖から比較的長期間かけて生成すると考えられていたが,糖質代謝や脂質代謝の異常,炎症反応などによってさまざまなカルボニル化合物が生成され,短期的にAGEsが生成されることも明らかとなってきた。生体タンパク質がAGEs化すると,骨格タンパク質の構造変化,酵素タンパク質の活性低下などが起こるため,病態の増悪因子になると考えられる。生体に対するAGEsの作用を解析する目的で,①AGEs生成を促進する病態の解明,生活習慣病を予防する目的で,②食品由来のAGEs生成抑制化合物の探索が世界各国で行われている。本稿では,クエン酸によるAGEsの生成抑制効果,さらに,抗酸化能が報告されているポリフェノール類によって効果的に生体AGEsを抑制する条件について紹介したい。
「KEY WORDS」AGEs,糖化,クエン酸,AGEs生成抑制剤,生活習慣病

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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