「歯と口の健康」が「健康長寿」(2000年にWHO が提唱)の延伸に寄与することが,近年では多くの論文や研究によって示され,日本歯科医師会や関連団体などのホームページにもエビデンス集1)が公開されている。生涯を通して1本でも多くの歯を保ち,健全な口腔機能を維持・増進することが全身健康に役立つと,近年では国民にも理解されつつある。そのようななか,女性は男性に比べて歯と口の機能を健康に保つのに不利な性であることはあまり知られていない。本稿では,歯科における性差を示し,女性の口腔健康とアンチエイジングに対する具体的な取り組みを紹介したい。
「KEY WORDS」女性ホルモン,歯周病,唾液分泌量,唾液緩衝能,マタニティ歯科
「KEY WORDS」女性ホルモン,歯周病,唾液分泌量,唾液緩衝能,マタニティ歯科