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特集 女性ホルモンとアンチエイジング

女性の血管とアンチエイジング

赤澤純代藤本由貴澤田未央守屋純二上西博之小林淳二森下竜一高倉伸幸

アンチ・エイジング医学 Vol.14 No.3, 37-42, 2018

日本の女性は世界に類をみない平均寿命となり,人生100年時代の到来ももうすぐである。しかし,特に女性においては,生命長寿が獲得されていてもサクセスフルエイジングに対する到達度には大差があることからも,女性の健康寿命の延伸がわが国の今後にとても重要な鍵となる。そこで,性差の視点をもったアンチエイジングの知識の獲得・普及がこの課題の克服のために重要であり,その上で大血管の予防はもちろん重要であるが,ここでは毛細血管レベルのケアについて紹介する。
本号の特集は「女性ホルモンとアンチエイジング」がテーマである。女性の婦人科疾患の日常診療では漢方薬はよく使用される。子宮内膜症,多嚢胞性卵巣症候群,糖尿病,更年期障害,生活習慣病などは,漢方では,瘀血という微小循環の滞りの病態の遷延が原因で起こる病態であることは,何千年も前から記されているところである。最近では,子宮内膜症,多嚢胞性卵巣症候群,妊娠糖尿病などの患者が将来,心血管性疾患の発症が高くなることが報告されている。
女性は人生のライフサイクルのなか,妊娠出産を終えた後,卵巣機能が終焉し,更年期を迎えるこの時期の点検で何を選択するかにより,その後迎える老年期の人生が大きく変わってしまう。性差の視点をもった逆転の発想から,太い血管だけでなく,微小循環,毛細血管からのアンチエイジングをご紹介する。
「KEY WORDS」大血管,毛細血管,Tie2受容体,微小循環,疾患と瘀血

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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