巻頭言
インタビュー John M. Sedivy
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.14 No.1 4-12,
2018
著者名
坪田 一男
記事体裁
抄録
疾患領域
アンチエイジング
診療科目
その他
媒体
アンチ・エイジング医学
Sedivy先生とは,昨年横浜で開催したAgingのKeyStoneミーティングのときにお会いした。インタビューのなかにも出てくるが,Jumping Gene(ジャンピング遺伝子)の世界的な研究者である。恥ずかしいことに,僕はそれまでJumping Geneについては聞きかじってはいたものの詳細は知らなかった。初めて学んで,家に帰ってすぐにWikipediaを調べてみたのを思い出す。そこにはこう書かれていた。“可動遺伝因子(MGE)とはゲノム中を,または他のゲノムへ,あるいは別のレプリコンへ移動できるDNA配列である。MGEはすべての生物で見出されている。ヒトの場合,ゲノムのおよそ50%がMGEであると推定されている。遺伝子の複製と発生に関わる” と。「50%がMGE!!」と驚いた。我々は確固たる遺伝子のもとに作られた生物だと思っていましたが,50%は動き回ることができるんですね!
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。