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特集 漢方とアンチエイジング

フレイルと補剤─人参養栄湯を中心に

鮫島奈々美榊弥香石神睦子森永明倫網谷真理恵乾明夫

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.6, 52-60, 2017

日本は世界に先駆けた超高齢社会に到達し,社会のあり方や疾患構造そのものが大きく変貌しつつある。健康長寿をもたらす取り組みは,国や地域社会をあげて行われ,種々のレベルでのパラダイムシフトが求められている。そのなかで注目されている病態はフレイル(frailty)である1)2)。予防医学としての概念であり,漢方でいう未病病態である。わが国において,平均寿命と健康寿命の差は男性で9年,女性で13年といわれる。フレイルの予防と治療は,健康寿命の延長のみならず,超高齢社会を迎えたわが国の持続ある発展のために,克服すべき大きな課題となっている。
「KEY WORDS」人参養栄湯,フレイル,健康長寿,サルコペニア

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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