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小太りは長生きできない

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.5, 93-97, 2017

肥満は単に体脂肪量の増加だけではなく,体脂肪がどの部位に多く蓄積しているか,体内脂肪分布の違いによって,種々の生活習慣病の罹患率に差があることがわかっている。日本の肥満の判定基準はBMI〔体格指数(body mass index)=体重(kg)÷身長(㎡),単位:kg/㎡〕25以上であるのに対し1),欧米で用いられているWHO(World Health Organization)基準ではBMI30以上を肥満と判定し,BMI25以上30未満は過体重とされている1)2)。近年,肥満の基準には満たなくても,内臓脂肪蓄積状態では種々の疾患を呈することが明らかになっている。内臓脂肪(visceral fat)とは,腸間膜脂肪あるいは大網脂肪など門脈系に存在する脂肪組織のことで,皮下脂肪(subcutaneous fat)とは解剖学的に大きく異なるものである。内臓脂肪の特性として,内臓脂肪由来の血流は門脈を介して直接肝臓に運ばれるため,脂肪分解産物である遊離脂肪酸やグリセロールに加え,多くの脂肪組織由来の分泌蛋白が直接門脈に流入することにより,肝臓におけるインスリン抵抗性や脂肪肝などの発症に関係する3)

「できる」の立場から/新井康通
・「できない」の立場から/長尾博文 ほか

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録