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誌上ディベート

毛染めのリスク

満尾正

アンチ・エイジング医学 Vol.12 No.6, 75-79, 2016

「毛染め」は日常生活の中で広く使われているが,その安全性については認知されていないことも多い1)。図1は毛染めを行う年齢層や頻度について調べたものであるが,40~50代をピークに広い年代層で毛染めが利用されていることがわかる。一方,毛染めに伴う健康障害については,厚生労働省や消費者庁が警鐘を鳴らしている2)3)。これらの製品には皮膚疾患や一部の血液疾患など,場合によっては重篤な合併症の原因となることもあるので十分な注意が必要である。本稿では,「染めない」ほうがよいのではないかという立場から,毛染めの概要や科学的な事実,そして当院で経験した症例について述べたい。

「染める」立場から/山田秀和
・「染めない」立場から/満尾正

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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