巻頭言
インタビュー Richard Stevens
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.12 No.6 4-11,
2017
著者名
坪田 一男
記事体裁
抄録
疾患領域
アンチエイジング
診療科目
その他
媒体
アンチ・エイジング医学
スティーブン先生とは,昨年の第2回国際ブルーライトシンポジウムにて初めてお会いした。8月号でご紹介したブラスク先生とともに,光公害について米国医師会レベルで活躍されている先生だ。ご存知のように,サーカディアンリズムの障害は,睡眠障害やうつ病ばかりでなく肥満や,ひいてはがんまで引き起こす。このメカニズムとしては代謝との関連が指摘されており,極論すれば,光が代謝を決め,健康を決めるということだ。スティーブン先生のインタビューで印象的だったのは“暗い時間を楽しむ”という概念だ。考えてみれば,我々は寝るとき以外はずーっと,昼間から夜のライティングの下まで明るい状態で過ごしている。暗い状態で起きているという状況は稀になってしまった。彼はこのような“暗い環境”の時間も大切だと考えていて,これを楽しむのがよいという。光と健康についての卓越したお話をぜひお聞きください。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。