【特集 フレイルとアンチエイジング】
栄養,特にアミノ酸とフレイル/サルコペニア
The importance of nutrition, particularly amino acid, against frailty and sarcopenia
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.12 No.5 52-58,
2016
著者名
小林久峰
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
アンチ・エイジング医学
「はじめに」加齢によって多くの生理機能が減弱するが,健康を維持するための予備能が低下した状態が「フレイル(虚弱)」であり,高齢者が要介護状態に陥る前段階である。これは適切な介入によって健康な状態に戻ることができる不可逆的状態と考えられている。フレイルの身体的要因については,サルコペニア,つまり加齢による骨格筋量の減少と筋力・身体機能の低下の占める割合が大きい。現在,サルコペニアの定義・診断には①骨格筋量低下,②筋力低下,③歩行速度低下が用いられるが,フレイルの診断にも一般的にはFriedらの基準(①体重減少,②疲労感,③活動量低下,④歩行速度低下,⑤筋力低下)が用いられ,共通する部分が多い。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。