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特集 フレイルとアンチエイジング

フレイルとサルコペニア

Frailty and sarcopenia

佐久間邦弘

アンチ・エイジング医学 Vol.12 No.5, 38-44, 2016

「はじめに」老年医学分野において,フレイルやサルコペニアという言葉が注目を浴びている。これは超高齢化社会を迎えたわが国をはじめ,高齢社会に直面する世界各国において,その対策が重要な課題となっているためである。サルコペニアは加齢に伴う筋肉の衰えを表した学術用語であり,フレイルは高齢者の生理学的予備能力の低下により,ストレスから自己の健康を維持する力が衰えた状態を指す用語である。フレイルは,単に身体的な側面だけではなく,社会的,精神的側面を含み,より広い範疇で高齢者の健康をとらえている。Friedら1)の表現型モデルは,曖昧なフレイルの概念に一定の明確さを与え,広く用いられる基準となっている(図1)。彼らが提唱した悪循環モデル(フレイルサイクル)において,サルコペニアは中核病態として位置づけられている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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