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特集 男性のアンチエイジングとテストステロン

テストステロンと肥満

Testosterone and obseity

柳瀬敏彦

アンチ・エイジング医学 Vol.12 No.3, 52-59, 2016

「はじめに」加齢に伴うテストステロン(testo-sterone:T)の低下は,生活習慣病,特に内臓脂肪型肥満を基盤とするメタボリックシンドローム(metabolic syndrome:MetS)や糖尿病の発症や進展の重要な背景要因である。Tの低下は脂肪代謝における影響のみならず,筋肉の代謝にも影響を及ぼしサルコペニアをも併発させることから,その病態はアルコペニア肥満といえる。本稿では,脂肪や筋肉におけるTの生理機能との関連から,肥満やMetSの病態を論じる。
「テストステロンの脂肪代謝への影響」近年,中高年男性の血中T濃度の低下は,種々の危険因子とは独立して,その後の死亡率の増加や心血管病の発症増加に関連するとの成績が報告されている。生理的濃度の血中Tはむしろ高いほど,動脈硬化や肥満,糖尿病といった生活習慣病の発症や進展には抑制的であるとの成績が多く報告されている1)2)。
「Key Words」testosterone,estrogen,metabolic syndrome,diabetes mellitus

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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