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特集 肥満とアンチエイジング

摂食制御ホルモン(特にグレリンとGLP-1)の多面的作用

Pleiotropic Effects of Regulatory Hormones, Ghrelin and GLP-1, on Feeding Behavior

米川忠人中里雅光

アンチ・エイジング医学 Vol.11 No.5, 36-41, 2015

「はじめに」グレリンに代表される摂食亢進作用をもつペプチドは,痩せを伴う高齢者にとって栄養障害の改善,筋蛋白同化を伴い,筋量増加による抗加齢作用を呈する。逆に,摂食抑制作用をもつαMSH(メラニン細胞刺激ホルモン)のマウスへの脳室内投与は,摂食減少に加え,骨格筋の蛋白分解も亢進し,サルコペニアと同様の病態を呈する。しかし,中枢神経において摂食抑制作用をもつGLP-1関連薬が,肥満や糖尿病を改善するだけでなく,海馬におけるシナプス可塑性を改善し,学習能力も改善することが示唆された。本稿は,多面的作用をもつグレリンとGLP-1の抗加齢作用について概説する。
「Key Words」グレリン,GLP-1,摂食調節,抗加齢,神経保護

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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