編集委員に聞く 日本の知恵を探る
第27回 朝茶はその日の難逃れ
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.10 No.6 125,
2014
著者名
斎藤 一郎
記事体裁
抄録
疾患領域
アンチエイジング
診療科目
老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
「朝茶はその日の難逃れ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「朝茶は福が増す」「朝茶は七里帰っても(「三里行っても」とも)飲め」などなど,いろいろな表現があるようですが,いずれも「朝にお茶を飲むことの効用」を説いているとされています。「朝,お茶を飲むとその日一日の災難を逃れることができ,一日の幸福が増すので忘れずに飲みましょう」という意味でしょう。もちろん,昔からいわれる故事成句ですから,この「茶」が「紅茶」や「ウーロン茶」などではなく「緑茶(日本茶)」のことを指すのは明らかです。お茶が体によいことを知っていた先人たちが,現代に残してくれたメッセージといえるでしょう。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。