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5 容貌老化のメカニズム

Mechanisms of Facial Aging

アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.6, 45-52, 2014

「はじめに」容貌(顔かたち,顔立ち,ルックス)は,加齢に伴い刻々と変化する。20歳代後半になると,下眼瞼のしわ(眼頬溝)やしみ(老人性色素斑)が出現しはじめる。30代,40代になると,しみも増え(肝斑など),眼頬溝はさらに明瞭になり,カラスの足跡(crow’s feet)やほうれい線(鼻唇溝)が目立つようになる。50代,60代ともなると,ほうれい線,額の水平じわ,眉間の縦縞などのしわがより深く,固定化してしまう。また,上眼瞼の皮膚はたるみ(上眼瞼皮膚弛緩症),目尻(外眼角部)が下垂する。両頬は下垂し,卵形(または逆三角形)であった顔面の輪郭が,四角形になる。若い頃パッチリしていた目は加齢とともに小さくなり(瞼裂幅狭小化),眼力(めぢから)が衰える。眉は内側を中心に挙上して,キリッとした「逆ハの字」から「ハの字」の形になる。これに眉間の縦じわや口角の下垂が加わると,悲しい,不機嫌,苦痛の表情を示す容貌となる。他にも,毛髪や歯牙の状態も容貌老化に影響を及ぼす。これらの容貌の変化はどこからくるのであろうか。本稿では,容貌老化の解剖学的変化について述べる。
「Key Words」●顔 ●老化 ●解剖 ●脂肪 ●骨格

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

抄録