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3 しわの形成メカニズム―基底膜を中心に,真皮マトリックスの老化について

Mechanism of Wrinkle Fromation ―Age-related Changes of Dermal Matrix, Focusing on Basement Membrane

アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.6, 32-38, 2014

「はじめに」皮膚は角層,表皮,真皮,皮下組織および毛包や汗腺などの付属器から構成され,体重の実に14%を占める人体最大の臓器である。しわは加齢とともに皮膚表面に生じる溝状の筋目のことをいい,目周りや口元などのドラスティックな筋肉運動を伴う部位において,長年にわたる形状変化を繰り返すことによって形成される。しわは見た目年齢に大きな影響を及ぼし,実際に画像処理でしわを除去すると実年齢よりも10歳若返ってみえるという研究結果も報告されており1),予防・改善ソリューションのニーズが非常に高い肌悩みといえる。しわは肌質や生活環境,生活習慣,表情のくせなどによって形状・形質が異なり,浅い小じわは乾燥,真皮まで刻まれた深いしわは紫外線を主とする日光曝露の影響によるところが大きい。本稿では,基底膜,膠原線維(コラーゲン),弾性線維(エラスチン)などの細胞外マトリックスの変化を中心としたしわの形成メカニズムについて,これまでの知見をもとに概説する。
「Key Words」●しわ ●光老化 ●基底膜 ●膠原線維 ●弾性線維

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

抄録