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誌上ディベート

コーヒーの是非

坪田一男

アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.4, 69, 2014

今回のテーマはコーヒー。昔から,健康によい,いやよくないと議論が多い。僕はコーヒーを飲むとどうも胃の調子が悪くなるので基本的に飲まないが,最近は健康によいと報告する論文が増えてきた。特に,2012年にN Engl J Medに発表された男性22万人,女性17万人のコホート研究では,死亡率にも影響を与えていて世界が驚愕した。男性ではコーヒーを1日に2~3杯飲む人は飲まない人と比較して死亡率は0.94,女性ではなんと0.87というからすごい。野田光彦先生・加藤昌之先生も書かれているように,糖尿病に対するプラスの効果をはじめとして,さまざまな健康効果が報告されており,コーヒーは健康によさそうだ。コーヒー派の皆様おめでとうございます! 一方,なかなかコーヒーのマイナス面を執筆してくださる先生がみつからず,今回は慶應義塾大学眼科の小野岳志先生に,眼圧上昇の面から無理を言って書いてもらった。確かに眼圧はコーヒーと関連しており,眼科領域では緑内障が進んだ患者様では注意が必要と考える。しかし,最近では涙液分泌にプラスに働くこともわかってきて,どうもコーヒーを飲むほうに軍配が上がりそうだ。といっても,やはりコーヒーは嗜好品。僕自身は紅茶派なので,これからも紅茶を飲み続けそうだ。

コーヒーを飲む/加藤昌之/野田光彦
コーヒーと緑内障の関係/小野岳志

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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