【特集 ロコモティブシンドロームとアンチエイジング】
7 ロコモ検診と予防―地域での取り組み―
Medical Check-up and Prevention of Locomotive Syndrome - Integrated Approach in the Local Community
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.10 No.3 49-54,
2014
著者名
帖佐悦男
記事体裁
抄録
疾患領域
骨・関節
/
小児疾患
診療科目
一般内科
/
整形外科
/
リハビリテーション科
/
老年科
/
小児科
媒体
アンチ・エイジング医学
「はじめに」「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群, ロコモ)は1)2), 運動器の障害のために移動機能の低下した状態のことである. 進行すると介護が必要となるリスクが高くなる. 日本整形外科学会, 日本運動器科学会, 日本臨床整形外科学会などがロコモの啓発活動に取り組み, 一定の成果があがってきている. 運動器障害の原因となる変形性腰椎症, 変形性膝関節症, 骨粗鬆症のいずれか1つ以上罹患していると推定されているロコモ予備軍の人口は約4,700万人であり3), 現在では「新国民病」とも呼ばれるようになった. したがって, ロコモのため要介護・要支援とならないような予防が大きなウエイトを占めると考える. ロコモ対策には, 医療機関とそれ以外の施設などでの実施に分けられる. 医療機関におけるロコモ対策は, 原因疾患に対するリハビリテーション(リハビリ)を中心とした保存療法や手術療法が行われ, 介護施設などでもリハビリテーションを中心にロコモ治療が中心に実施されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。