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特集 今後期待される新規バイオマーカー

3 慢性疼痛におけるmiRNAならびにエクソソームの役割;新規バイオマーカーとしての「分泌型miRNA」解析の有用性

Role of miRNAs and Exosomes in Chronic Pain; the Potentioal of "Secretory miRNA" as a Novel Diagnostic Biomarker for Chronic Pain

成田年濱田祐輔

アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.1, 28-34, 2014

「はじめに」痛みという感覚は, 生体において防御反応を担う重要なバイタルサインであり, 急性痛と慢性痛に大別される. 急性痛は, 危害から組織損傷を避けるために不可欠なシグナルであるものの, 慢性痛は, 実質的な組織損傷が消失あるいは修復に向かっているにもかかわらず, 痛覚伝達系が持続的に活性化され, 生体にとって痛みを提供するだけの病態像そのものになってしまうことが多い. さらには, 慢性的な痛み刺激は, 末梢神経・脊髄だけでなく脳にも可塑的な変化を起こし, 情動障害や睡眠障害などの二次的障害を引き起こし, QOLを低下させるため, 質ならびに量的に適した除痛コントロールが求められている. しかしながら, 慢性痛の病態評価は痛みの主観性, 多様性に対応することが難しいため, 疼痛の生理状態把握のためにも, 客観的な痛みの評価を行う必要性があると考えられる. 一方, microRNA(miRNA)は, 翻訳レベルでタンパク質の発現を制御していることが知られている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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