【特集 今後期待される新規バイオマーカー】
              
 2 老化関連microRNAと疾患バイオマーカーの探索
                Senescence-associated microRNAs Have Potential of Biomarker for Various Disease
              
                  掲載誌
                
 
                  アンチ・エイジング医学
                  Vol.10 No.1 22-27,
                  
                    2014
                  
 
                    著者名
                  
  
                          福永早央里
                        / 
                          田原栄俊
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          神経疾患
                        / 
                          感染症
                        / 
                          癌
                        / 
                          アンチエイジング
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般外科
                        / 
                          呼吸器内科
                        / 
                          消化器内科
                        / 
                          神経内科
                        / 
                          腫瘍内科
                        / 
                          老年科
                        / 
                          消化器外科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      アンチ・エイジング医学
                    
 「はじめに」microRNAとは, 生体内に存在する約22塩基程度の小分子RNAであり, 遺伝子の発現を調節している. microRNAはさまざまな生命現象において重要な働きをしていることが明らかとなっており, その発現異常が多くの疾患を引き起こす要因となっていると考えられている. そのため, microRNAの機能を明らかにすることで, 疾患発症の原因解明や新規治療法の開発, さらには新規バイオマーカーの同定へとつながることが期待されている. 「多様な機能をもつmicroRNA」microRNAは前駆体として遺伝子の非翻訳領域から転写され, 細胞内でさまざまなプロセッシングを受けた後, 成熟型microRNAとなる(図1). 成熟型となったmicroRNAは, 標的mRNAの3'UTR領域に存在する相補的な配列を認識し, 標的mRNAの分解や翻訳抑制を行う. 1つのmicroRNAが標的とする遺伝子は100個存在するといわれており, microRNAは発生・分化などさまざまな生命現象に関与していると考えられている.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。