編集委員に聞く 日本の知恵を探る
第19回 寝る子は育つ
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.9 No.3 93,
2013
著者名
斎藤 一郎
記事体裁
抄録
疾患領域
アンチエイジング
診療科目
一般内科
/
老年科
媒体
アンチ・エイジング医学
「寝る子は育つ」という言葉があります. 昔からのことわざで, 一般的には「よく寝る子は健康な証拠だ」とか「よく寝る子は成長する」いったような意味に解釈されているようです. 実は, この「寝る子は育つ」という言葉, 医学的にも正しい表現のようです. 子どもの成長に大きく関与するhGH(ヒト成長ホルモン)というホルモンがあります. このhGHは睡眠時にたくさん分泌されることがわかっています. つまり, よく寝る子はhGHの分泌も活発なので, よく成長すると解釈できるわけです. このhGHですが, 成長期にだけ必要なわけではありません. hGHは, ダメージを受けた骨や筋肉, 肌などの回復, そして体の細胞そのもの修復をする作用があります.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。