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特集 サプリメント・フードファクターupdate

特集にあたって

石田晋内藤裕二

アンチ・エイジング医学 Vol.8 No.2, 17-17, 2012

健康長寿を維持するためには, 生活習慣病とその標的臓器合併症の予防や感覚器の機能の維持が不可欠である. したがって, 各臓器の加齢性疾患(変化)の制御を目的とした予防医学的介入は, アンチエイジング医学の重要な命題である. 今回, 特集「サプリメント・フードファクター update」を企画したのは, 各領域で疾患ごとのサプリメント・フードファクター研究がどこまで進んでいるのか比較していただきたいからである. 領域によっては, 大規模無作為比較試験の結果が出ており積極的にサプリメント・フードファクターを推奨できるものもあれば, 症例対照研究により有用性が示唆されるもの, 動物実験による生物学的根拠までのもの, などさまざまである. このため, 各領域のサプリメント・フードファクター研究の進捗状況には温度差もあるはずである. そこで, 本特集では, 比較が容易となるよう当該臓器由来の細胞データ, 疾患モデル動物データ, 症例対照研究, 無作為比較試験といったレベルの異なるエビデンスがわかるよう, 各領域のエキスパートに工夫して紹介いただいた. 領域は多岐にわたり, 感覚器(眼・皮膚), 中枢神経(認知機能), 消化器, 血管, 生活習慣病(糖尿病・内臓脂肪), 癌予防である. これら領域(疾患)ごとの比較を通じて, 領域横断的な共通認識・知見, 領域特有のサプリメント介入が有利な背景, また逆に領域ごとのハードルなど感じ取っていただければ幸いである. そして, 各論から学んだ考え方を, 総論としてのアンチエイジング医学にフィードバックしながら, この学問の更なる進歩・発展のために本特集が役立つことを願ってやまない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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