東北地方太平洋沖地震と福島原発
まずは恥ずかしい話をしよう。3月11日に大地震が起き,津波によってたくさんの町が破壊され,そして福島原発が問題になったときにどう感じたのか?たくさんの方が津波によって流されて亡くなられ,本当にお気の毒だ。被災された方はどんなに辛いだろうという自然な気持ち。これはナチュラルだ。しかし,次が問題。“これはアンチエイジングにとってマイナスだ”と思ってしまったことだ。放射能汚染が東京にまで及べば,子供たちに大きな影響が出る。自分自身にも放射線障害が出る可能性がある。ご存知のようにエイジングの酸化ストレス仮説は,1956年にハーマン先生が放射線を照射したマウスはエイジングが早いという観測から導きだした仮説だ。強い放射線=エイジング。これはよくないことが起きた,と思うととても心配になり,いつもの元気な自分らしさが消えていくのを感じた。とともに,こんなことを考えている自分がいやになった。ごきげんレベルも下がる。これはよくない。だって僕はいつもごきげんに過ごしていたいのだ。自分のことばかり考えていると人はごきげんじゃなくなる。
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被災地支援とアンチエイジング医学:MVV プロジェクトのお話
掲載誌
アンチ・エイジング医学
Vol.7 No.3 101-104,
2011
著者名
坪田 一男
記事体裁
連載
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コラム
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全文記事
疾患領域
アンチエイジング
/
その他
診療科目
眼科
/
その他
媒体
アンチ・エイジング医学
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。