<< 一覧に戻る

超かんたんサプリ

第7回 ポリフェノール(2)

渡邊昌

アンチ・エイジング医学 Vol.7 No.3, 87-91, 2011

この連載では、現在とても身近になっているサプリメントについて簡単に、面白く、勉強しましょう!
一般読者の皆さまに向けて発信する入門書的な内容となっています。
知っている人は読まないでください(笑)

 フラボノイドとは,植物やその他の生物に含まれる色素の一種で,太陽光のエネルギーの吸収や抗酸化など幅広い植物生理に関係している。自然界から非常に多くのものが発見されており,その数は数千種類にもなるが,それは糖鎖やOHの位置,メチル化などによって修飾されているためであり,アグリコンにすると重要なものは数10個になる。生体に吸収されるときは配糖体部分が切れてアグリコンとして吸収されるので,基本的作用はそれほど多岐にわたるものではない。フラボノイドはいずれもA環,B環,C環からなる共通の骨格をもち,クロマン環の4位がカルボニル基となった環状ケトンがフラバノン,さらにそこから2,3位が脱水素を受けた共役環状ケトンがフラボンである。C環がB環に付く位置によってフラボノイドとイソフラボンに分ける1)2)(図1)。

 フラボノイドの種類とそれを含む野菜や果物について,特にお茶カテキンとアントシアニンについては前回で述べたので,本稿ではフラボノイドの合成系,イソフラボン,プロポリス,銀杏の葉エキスなどのサプリメントについて述べたい。

フラボノイドの合成系

 フラボノイドは,いわゆるポリフェノールと呼ばれる大きな化合物グループの代表的なサブグループであり,クマル酸CoAとマロニルCoAが重合してできるカルコンから派生する植物二次代謝物の総称である。色をもつものが多く,フラボンやアントシアニンは天然色素として用いられる。フラボノイドのうち,クェルセチン,ヘスペリジンなどを合わせてビタミンPと呼ぶこともあったが,日本ビタミン学会はビタミンPをビタミン様物質として規定している。フラボノイドにはその他にも,活性酸素の除去,抗アレルギー作用,細胞膜の強化および細胞活動の活発化などの働きがある。
 フラボノイドの合成はアミノ酸のフェニルアラニンが脱アミノしてできるシキミ酸からスタートする。クマル酸が,補酵素Aと結合してクマル酸CoA(4-クマロイルCoA)ができる。次に,酢酸マロン酸経路のマロニルCoA,3分子がそれと反応してカルコンが生成する。カルコンからフラバノンを経てジヒドロフラボノールが生成し,ジヒドロフラボノールからフラボノール,アントシアニジンやプロアントシアニジン(タンニン)が誘導される(図1)。

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る