リンパ腫側からのアプローチで書いてみよう.皮膚T細胞性リンパ腫の代表的な疾患は,菌状息肉症(mycosis fungoides;MF)とセザリー症候群(Sézary syndrome;SS)であり,これらの2大鑑別疾患は,アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis;AD)と薬疹である.
薬疹のなかでは,丘疹-紅皮症型薬疹と偽リンパ腫型薬疹が皮膚T細胞性リンパ腫と類似する.丘疹-紅皮症は,臨床像として充実性丘疹が融合し,皺を避けるdeck chair signを示すが,菌状息肉症の症状であることも薬疹として出現することもある1).偽リンパ腫型薬疹の臨床像は丘疹・結節であり,CD30陽性異型リンパ球が出現するため,リンパ腫様丘疹症と誤診されやすい2).
薬疹のなかでは,丘疹-紅皮症型薬疹と偽リンパ腫型薬疹が皮膚T細胞性リンパ腫と類似する.丘疹-紅皮症は,臨床像として充実性丘疹が融合し,皺を避けるdeck chair signを示すが,菌状息肉症の症状であることも薬疹として出現することもある1).偽リンパ腫型薬疹の臨床像は丘疹・結節であり,CD30陽性異型リンパ球が出現するため,リンパ腫様丘疹症と誤診されやすい2).