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特集 これからのアトピー性皮膚炎の治療

5 今後求められるアトピー性皮膚炎治療の展望

波多野豊

皮膚アレルギーフロンティア Vol.19 No.1, 29-32, 2021

Type2サイトカインやJAKを標的とした新規の薬剤が登場してきた.これらの薬剤は,アトピー性皮膚炎(AD)の病態の3つの側面(皮膚バリア機能異常・アレルギー性炎症・かゆみ)を同時に制御し得る.ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬によるプロアクティブ療法には,難治な皮疹のコントロールのみでなく,食物アレルギーの発症予防効果も期待される.細菌叢の異常や発汗異常,角層pHの上昇などの生理学的異常への対応もAD治療に新たな展開をもたらし得る.多様なADの層別化や個別化に伴う既存の治療と新規治療のベストミックスの追求,さらには,医師・患者間のコンセンサスの形成や社会的な問題の解決による,すべてのAD患者が普通に生活できる社会の実現が求められる.
「KEY WORDS」Type2サイトカイン,2型炎症,生物学的製剤,JAK,プロアクティブ療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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