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特集 これからのアトピー性皮膚炎の治療

2 IL-4とIL-13,どちらが要か

谷崎英昭

皮膚アレルギーフロンティア Vol.19 No.1, 11-15, 2021

アトピー性皮膚炎(AD)はかゆみを伴う湿疹を呈する疾患の代表であり,増悪と寛解を繰り返す.患者の多くがいわゆる「アトピー素因」をもつことも参考所見として重要であり,長年の基礎研究のデータをもとに開発された抗IL-4受容体抗体が治療効果を示していることからも,ADの病態はType2サイトカインであるIL-4やIL-13などを中心とした疾患であることが裏付けられている.本稿では,今後上市される予定である抗IL-13抗体製剤などの話題にも触れながら,アレルギー炎症発症にかかわるサイトカインの重要性について見直してみたい.
「KEY WORDS」アトピー性皮膚炎(AD),自然リンパ球,Type2サイトカイン,IL-4,IL-13

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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