2018年にデュピルマブが発売され,アトピー性皮膚炎の治療は大きな転換期を迎えた.これからの数年間で,各種サイトカインを標的とする生物学的製剤,JAK阻害薬,PDE4阻害薬などが臨床の場へ登場してくると見込まれており,治療の選択肢はこれからますます増えるものと期待される.本稿では,アトピー性皮膚炎の病態から治療薬を3つのグループ(抗炎症薬,バリア機能補強薬,鎮痒薬)に分け,それぞれの薬剤の現況と展望について概説する.
「KEY WORDS」デュピルマブ,フィラグリン,Th2サイトカイン,バリア,かゆみ
「KEY WORDS」デュピルマブ,フィラグリン,Th2サイトカイン,バリア,かゆみ