ホルモン(hormone)は,生体に起こったさまざまな変化に迅速に反応し,生体内の恒常性を維持するために重要な役割を果たしている.ホルモンの分泌形式は,体外(汗管,消化管等の管腔を含む)に分泌される外分泌(exocrine secretion)に対比して,内分泌系(endocrine system)と呼ばれる.ホルモンは生体内のさまざまな臓器,たとえば視床下部・下垂体・副腎髄質や性腺・副腎皮質・甲状腺濾胞細胞・心臓,さらに消化管・膵臓・甲状腺濾胞傍細胞・副甲状腺などで産生されることが知られているが,興味深いことに,皮膚および附属器もホルモンの標的器官であるだけでなく,ホルモン自体を産生し,代謝する器官であることが証明され始めている1).
「KEY WORDS」ホルモン,エンドクリノロジー,肥満細胞,毛包免疫,カンナビノイド
「KEY WORDS」ホルモン,エンドクリノロジー,肥満細胞,毛包免疫,カンナビノイド