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特集 免疫チェックポイント阻害薬:免疫と腫瘍の接点

5 免疫チェックポイント阻害薬の副作用マネジメント

吉野公二

皮膚アレルギーフロンティア Vol.16 No.1, 29-33, 2018

免疫チェックポイント阻害薬は従来の殺細胞性抗癌剤では得られなかった抗腫瘍効果を示し,生存期間の延長に寄与している.悪性黒色腫が本邦で最初に保険認可されたが,現在癌種を問わずさまざまな疾患に適応拡大されている.しかし,本薬剤による免疫関連有害事象(irAE)による死亡例が報告されており,早期に診断し,さらに適正にマネジメントすることが重要視されている.そのためには免疫チェックポイント阻害薬で生じるirAEの症状を理解する必要があり,医療側だけでなく患者教育も大切となっている.irAEは全身にさまざまな有害事象を生じるため,病院として適切なマネジメント体制を構築する目的として多職種による「チーム医療」が必要である.
「KEY WORDS」免疫チェックポイント阻害薬,免疫関連有害事象,副作用マネジメント,チーム医療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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