【特集 アレルギーマーチ UP-TO-DATE】
特集にあたって
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.15 No.3 5,
2017
著者名
加藤 則人
記事体裁
抄録
疾患領域
皮膚疾患
診療科目
皮膚科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
アレルギーマーチの概念は,今から約40年前に同愛記念病院小児科の(当時)馬場実によって提唱された.彼は,診療の現場での観察をもとに,異なるアレルギー疾患の発症をひとつの流れとして捉え,「いくつかのアレルギー疾患が原因(抗原)と発現臓器(疾患)を異にしながら経過していく現象」をアレルギーマーチと定義した.確かに,日々の診療で乳児アトピー性皮膚炎の患児が食物アレルギーを発症し,成長に伴い喘息やアレルギー性鼻炎を発症する例はしばしば経験するが,そのメカニズムは長年不明であった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。