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スキルアップのためのQ&A

ループスアンチコアグラントの検査方法とその解釈について教えてください

小泉遼長谷川稔

皮膚アレルギーフロンティア Vol.15 No.1, 52, 2017

抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome;APS)は,血中の抗リン脂質抗体が誘因となって全身諸臓器の動静脈血栓症や不育症などを呈する症候群である.APSの初発症状の30%が皮膚病変であり,経過中にも40~50%に皮膚症状が認められる.皮膚のみならず,皮下組織にも動静脈血栓症が生じ得るために多彩な皮膚症状がみられるが,網状皮斑,皮膚梗塞による壊死が頻度としては高く,そのほかにも皮膚潰瘍,爪下出血,壊疽性膿皮症様皮疹,電撃性紫斑,肢端部チアノーゼ,レイノー現象,Degos病様皮疹,斑状萎縮症などが報告されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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