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特集 接触皮膚炎をみる

4 接触皮膚炎のイメージング

小野さち子本田哲也

皮膚アレルギーフロンティア Vol.14 No.3, 23-27, 2016

外来抗原の皮膚侵入に際し,ケラチノサイトなどの皮膚構成細胞,マクロファージ・肥満細胞などの自然免疫系細胞,樹状細胞・T細胞などの獲得免疫系細胞は協調して免疫応答を誘導し,抗原排除に働く.近年,二光子励起顕微鏡を用いることで,これらの細胞の生体内動態についてリアルタイムの観察が可能となった.接触皮膚炎においても,マウスモデルを用いた観察より,樹状細胞,マクロファージ,T細胞,肥満細胞といった各種免疫細胞の皮膚局所での時空間的動態-細胞間相互作用について,新知見が続々と得られており,皮膚免疫制御機構の新たな側面が明らかとなりつつある.
「KEY WORDS」二光子励起顕微鏡,iSALT,真皮樹状細胞,マクロファージ,エフェクターT細胞

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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