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アレルギーをめぐるトレンド

アトピー性皮膚炎とペリオスチン

Atopic dermatitis and Periostin

三田村康貴出原賢治

皮膚アレルギーフロンティア Vol.14 No.1, 54-55, 2016

ペリオスチンはIL-4やIL-13により誘導され,主に線維芽細胞より産生される約90kDaの細胞外マトリックス(ECM)蛋白質である.ペリオスチンは定常状態では皮膚,肺,骨膜,腸管,心臓といったさまざまな組織での発現が確認されており,アトピー性皮膚炎(AD)や気管支喘息との関連が報告されている1-4).大別して2つの機能を有していることが知られており,1つは通常のECM蛋白質としての作用である.Ⅰ型コラーゲン,フィブロネクチン,テネイシンCといったほかのECM蛋白質との結合により,組織の構造維持を担っている.一方で,ペリオスチンはマトリセルラー蛋白質(matricellular protein)としても機能している.マトリセルラー蛋白質とは,細胞と基質間の相互作用を仲介することにより,細胞の機能に影響をもたらす特徴をもつ蛋白質を指す5).ペリオスチンは細胞表面上のインテグリン(αvβ3,αvβ5など)と結合し,さまざまな細胞に作用することで,細胞の活性化・遊走・生存に関与している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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