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特集 真菌とアレルギー

特集にあたって

常深祐一郎

皮膚アレルギーフロンティア Vol.14 No.1, 5, 2016

皮膚科では,真菌感染症はとてもcommonである.必ず毎日診るありふれた疾患であろう.白癬,カンジダ感染症,マラセチア感染症・・・古くから皮膚科医は得意としてきた.われわれ皮膚科医は,鏡検や培養といった手段で病原真菌を見出して診断を行う.新人の頃,鏡検に苦労した覚えのある方も少なくないはずである.また,伝統的な巨大培養やスライドカルチャーによる形態学分類に加え,最近では分子生物学的にも分類がなされている.しかし,少し考えてみると気が付くことがある.これらに共通していることは,その目線は病原体に向けられているということである.これまでわれわれは,原因となる真菌に非常に興味を持って研究してきた.あの手この手で真菌を見つけ,分類しようとしてきた.その一方で,その背後にある生体反応についてはあまり意識してこなかったのではないだろうか.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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