データを読む
テラプレビル使用成績調査(中間集計)
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.13 No.2 48-50,
2015
著者名
末木博彦
/
鳥居 秀嗣
/
大槻 マミ太郎
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
皮膚疾患
診療科目
消化器内科
/
皮膚科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
「SUMMARY」安全性解析対象症例6,901例のうち皮膚障害は4,134例(59.9%)にみられ,重篤と判断されたのは409例(5.93%)であった.皮膚症状検討委員会で検討したところスティーブンス・ジョンソン症候群として報告された6例中1例は多形紅斑重症型,5例は情報不足もしくは臨床写真がなく,判定できなかった.中毒性表皮壊死融解症2例,薬剤性過敏症症候群4例が確認された.統計学的に有意なリスク因子はアレルギー歴あり,テラプレビル初回投与量2,250mg/日,ペグインターフェロンα2b初回投与量1.5μg/kg超,男性,治療開始時の重症薬疹リスク薬の併用,体重(10kg減少するごとに)であった.皮膚科と肝臓内科の連携が奏効した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。