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特集 痒疹をめぐる最近の進歩

痒疹はどのようにしてできるのか~動物のデータから~

Elucidating the etiology of prurigo through the analysis of the newly established prurigo model mouse

端本宇志佐藤貴浩

皮膚アレルギーフロンティア Vol.13 No.2, 27-30, 2015

「Summary」痒疹とは,激しい瘙痒を伴った丘疹や結節を主症状とする頻度の高い皮膚疾患であり,糖尿病や慢性腎不全,内臓悪性腫瘍,アトピー性皮膚炎などに随伴して生じることが多い.痒疹の病態は明らかではなく,いまだ有効な治療も確立していない.われわれは,抗原特異的IgEの存在下に抗原を反復してマウスの皮内に投与すると,ヒトの痒疹に類似した,瘙痒を伴う丘疹ないし結節性の病変を誘導できることを見出した.この病変は好塩基球に依存し,マウス個体内から好塩基球を除去すると痒疹類似病変は減弱した.また,この反応は免疫学的にTh2反応であることがサイトカイン解析から判明した.これらの特徴はヒトの痒疹の特徴と類似しており,今後解析が進めば痒疹の病態が解明できる可能性がある.
「KEY WORDS」痒疹/好塩基球/IgE/IgE依存性慢性アレルギー反応(IgECAI)/Th2

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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