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特集 痒疹をめぐる最近の進歩

特集にあたって

佐藤貴浩

皮膚アレルギーフロンティア Vol.13 No.2, 5, 2015

痒疹はありふれた病気です.しかし概念が理解しにくく,病名の使い方がよくわからず,原因は特定し難く,治療がうまくいかない困った病気です.痒疹の病名や病態の考え方は,どの大学や施設で誰に教えを受けたかによってもずいぶん違っています.このような困った状況を少しでも解決するために,日本皮膚科学会では「慢性痒疹診療ガイドライン」を発行しました.それにより,一応のコンセンサスが得られつつあるように思えます.しかし,課題と問題点がまだまだ多いのも事実です.本特集では,大阪大学の片山一朗教授にガイドラインで示された分類・病態に関して私見を交えてご解説いただき,また東京医科歯科大学の横関博雄教授には治療に関してご解説いただきました.さらに,病変の成り立ちについて,浜松医科大学の戸倉新樹教授にご自身のデータをもとにお考えを述べていただきました.加えて,最近痒疹マウスモデルを樹立した端本宇志先生に基礎的な面から免疫学的知見を提示いただきました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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