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スキルアップのためのQ&A

Q OASの食事指導について教えてください

猪又直子

皮膚アレルギーフロンティア Vol.12 No.3, 50-51, 2014

[A] 口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome ; OAS)とは,ある特定の食物を摂取した直後に,おもに口腔咽頭粘膜症状が現れる即時型食物アレルギーである1).その多くは花粉との交差反応により生じるため,このタイプが狭義のOASとみなされ,最近では花粉―食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome ; PFAS)とも呼ばれている.PFASの食事指導のポイントは,起こり得る広範な交差反応を念頭に置きながら,個々の患者に即した最小限の除去を提案することである.
「1.原因食物の種類を見極める」PFASでは,表1のように花粉との交差反応によって複数の食物よりアレルギー症状が誘発される恐れがある2).これは,PFASのアレルゲンが植物の生存にきわめて重要な感染防御(Bet v 1関連蛋白質)や構造骨格(プロフィリン)を司るプロテインファミリーに属し,生物界に普遍的に存在することに起因する.しかし,同じプロテインファミリーに属す蛋白質といっても,アミノ酸配列や構造が完全に同一ではないので,患者ごとのIgE反応性は実に多彩である3,4).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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